紅葉の京都へR5.11.28

 妙心寺大法院へ
 この時期恒例になっています古都めぐり。暖冬のためモミジの色づきが遅いと言われていたので11月も遅くなって訪れました。
今回は妙心寺大法院のお庭です。大法院は客殿を囲むように広がる庭と茶室に接する茶庭です。客殿からは、モミジの木々がそこら辺りに配置されてとても見栄えが有りました。縁側から眺めながらお茶とお菓子を頂きました。モミジの向こうは借景の山々もみえます。いいな、いいなとおもいながら一時を過ごしました。このお寺は真田信之真田幸村の兄)の菩提寺でもあるそうです。また幕末の佐久間象山の墓も有りました。松代藩ゆかりの寺院でした。

茶室につながる露地

客殿から露地庭園のモミジが一段と燃える。

モミジの向こうに借景の山々が広がる

モミジが至る所に配置されている

南天の実が美しい。ほんのり赤いわび助が目を引く

お茶菓子を頂きました。

茶室の坪庭も端正で美しい。

茶室:質素な4畳半の空間がある。

竜安寺

 お昼頃に曇り空から時雨模様となりました。丁度昼時となったので湯豆腐料理に熱燗を頂きました。深秋の寒はいよいよ深まり燗酒で体中暖まりほろ酔い加減です。
しかし、次のお目当ては石庭で有名な竜安寺です。見学したい所です。真剣に見たいところです。ここの石庭は方丈殿の南側に有ります。広さは東西25m、南北10m約75坪の空間に白砂を敷き詰め15個の石を配してありました。室町時代に作庭されたものだそうですが、誰の作なのか不明なのだそうです。だだ15個の石がどこから見ても14個にしか見えない謎めいたトリックなのです。これがどういう意味なのか解りませんが禅の教えなのかも知れません。
 客殿の方丈広間は龍を描いた襖絵があり恐ろしささえも感じられ圧倒されます。ぐるりと回り背戸側は枯山水の庭に囲まれています。表側とは異なって閑静な感じがしました。つくばいがあり”吾唯足知”と掘られているそうです。やはり禅の教えなのでしょう。少し離れた所に茶室へと続くそうですが非公開でした。
 平日とはいえ京都ですから人が多くて順次回らなければなりません。広大な紅葉の庭園を見ながら鏡容池(きょうようち)へと進みました。夏ならば睡蓮の花でどれ程きれいだろうなと思いました。ちなみにおしどりが群らがったところから”おしどり池”とも呼ばれているそうです。写真で追ってみましょう!

竜安寺方丈殿玄関へ

約75坪の石庭に秘められたトリック。やはり14個にしか見えません。

島の形なのか?虎の親子、あるいは心という文字なのか?室町時代の天才庭師 ”特芳禅傑”の作庭とも言われています。

方丈殿の龍の襖絵です。

方丈殿の龍の襖絵は恐ろしく圧倒されました。

方丈殿裏側の枯山水の庭園に囲まれいます。

つくばいの周りに”吾唯足知(ワレタダタリルヲシル)と掘られていますが何れも口の字を共有しています。水戸光圀の寄進した物だそうです。

方丈殿から出るとモミジの小道を散策します。

鏡容池、おしどり池とも呼ばれているそうです。夏は睡蓮で綺麗でしょう!

燃えるようなモミジに見とれて、やはり京都はいいな、いいなと思いました。また来年も来ましょう!#たはら暮らし#古都逍遙