姫様街道の散策

東海地方も入梅に入り雨天が続きます。5月19日休日と雨模様なので浜松市の氣賀関所と龍潭寺を訪れました。4年前NHK大河ドラマおんな城主 直虎」の舞台になった地です。再度訪れましたが今はひっそりとしています。氣賀の関所は浜松市北区役所の真ん前にありますのですぐわかります。以前に新居の関所を訪れたとき東海道の3大関所と言われたと所ですがこちらは姫街道(本坂街道)と呼ばれておりました。

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     関所東側 冠木門   関所入口です

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氣賀の関所看板 三つ葉葵ご紋の門

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番所 この建物の左側から改めがありました。

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関所の管轄は旗本気賀近藤氏の領内であった。旗本の家老が参内した。

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 吟味役は平番、番頭役人が執り行っていたf:id:visutahimesima:20210519152402j:plain

 本番所の正面には向番所が有り女改めをした。

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西側には町木戸門があり宿場町として栄えた。f:id:visutahimesima:20210519154031j:plain

現在の地図と異なり上が南側となります。東側も細江町です。浜名湖引佐細江港に流れる大きな河川、都田川があり簡素な曳舟橋が有ったようだ。川を渡ればすぐ前が関所である。関所を難なく通れば大きな宿場町に入れる。しかしこんな山奥にこれだけの宿が要ったのであろうか

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 徳川吉宗が八代将軍になったことで2年後に母君の浄円院を江戸に呼び寄せた。享保3年に浄円院は紀州を経ち江戸に下向した。東海道の赤坂宿に宿泊、翌御油から東海道を離れ本坂通(姫街道)を進みました。お供が8000人とも10,000人とも言われる大規模なものであった。行列の長さは2里(4km)も有ったそうである。時の宿場はこれを受け入れる余裕もなく宿場役人も苦心されたそうです。その当時これだけ大きな宿場町となった。

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そして次に訪れたのが井伊家ゆかりの龍潭寺です。4年前NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」の舞台となった地です。

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柴咲コウさん演じる井伊直虎の生き様や取り巻く人々、支配者今川義元に仕えながらも

三河の徳川家(当時はまだ松平家)との狭間にあり幼少時代から青年期に戦国時代の習わしで多くの人達を失ってしまう。今川家の謀略に遭い井伊家の後継者さえもたたれ女性であっても國のため人生を家に捧げなければ途絶えてしまう悲しみも背負い男勝りに生き抜いた直虎を見事に演じたと思いました。

その井伊家の菩提寺である龍潭寺を歩いて見ました。

小雨が降る中新緑が一段と映えていました。山門です。

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龍潭寺の玄関です。青モミジのしだれが古刹、名刹を偲ばせる

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中の庭園は4年前に訪れたときのものです。

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この庭園は、小堀遠州の作と言われています。すべて計算されて作られているのに

そうとは思えない。

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今は少し記憶に薄いのですが亀が居たり鶴が居たりとても縁起が良いそうです。四季折々の花々が楽しませてくれるでしょう。

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何れの方面から眺めても美しさに変わりはありません。またずーっと眺めていれば、気が休まるし落ち着きを取り戻します。それが禅の心でしょうか。

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園路でナツツバキを見つけました。美しいです。

満開なのですが雨で花を散らせています。