懐かしの駅前不動産

 私が学生の頃東京のアパートに住んでいました。もう40数年前です。その頃は小さな駅に1〜2軒小さな不動産屋さんがありました。たいてい一人か二人のご夫婦のお店があったです。駅を下りるとまず不動産屋があり肉屋さん八百屋さん等並ぶ商店街があり少し離れた所に銭湯がありました。その頃のアパートといえば、部屋にはお風呂が無く洗面器にタオルを入れて通いました。真向かいの2階には洒落た喫茶店が有りそこで珈琲を飲んだりタバコをくわえたり一時を過ごしました。小さな町でしたがとても活気がありました。
 
 就職を地元に帰ったので、ずっと行かなかった。ある都合が出来て最近その近くまで寄ってみましたがその頃の面影などみじんも無く大きな駅舎に変わりはてていました。付近の商店街は区画整理で大きな街並みに変わっていました。自分が住んでいたアパートはどうなったかというと大きなスーパーなどやマンションが建ち並んでいました。
 あの駅前不動産屋も三階建てのビルに治まっていました。その頃の不動産屋といえばその駅周辺が縄張りで駅一つ違えば別の不動産屋がありました。やはり地場が一番土地勘がありやりやすいのでしょう。アパートでも借家でも売地でも地元の大家さんはそこに依頼するでしょう。

 
 それを思いつつやはり土地勘のある地元が一番やりやすいと思います。その土地ごとに人の風習や因習などが有りそれを理解しないと不動産屋はやっていられないでしょう!