旧渥美町の大先輩の葬儀に行きました

 私が不動産業を始めた頃、もうバブルは弾けて土地神話も無くなる頃でした。私が開業したした頃は、景気はもう底でした。誰もが「今から不動産屋は無いだろう!会社やめてまでやる仕事かぁ〜?」自分も自信なんか無かったです。でも一生のうちやりたいことやらずに、会社勤めは、我慢ならなかった。多少の蓄えで免許を取得し、開業しました。あの頃は、夢だけで行動してたようでした。それも建設会社の現場ばかりで、営業などしたこともありません。しかし工事現場に入るとなにかしら血が騒ぐのです。でもある転機が訪れこの仕事を始めたのです。前置きはこれくらいですが、かのKさんとはその頃知り合いになりました。私は青年の頃から、潮騒と椿の香る伊良湖岬がとても好きで、よく友人ともドライブしました。Kさんとは、私のお客さんで「渥美で別荘を探している方がいるのですが」とお願いしたところ、あれこれと山の中や美しい海辺の土地など熱い思いを語り、紹介してくれました。それは、本当に今でも、目に焼き付く風景を思い出させてくれます。それからずいぶんお会いしてないうちに、病に付かれたとか...。そして一昨日の訃報です。それがいざ亡くなったと聞いたとき、頭が一瞬その時代にとんでいました。あの頃は、誰もがリゾートブームに心が燃えていた頃なでした。私の心の中の青春時代がまた、1つ消えたのです。いくら常春の渥美半島でも今日の風は、本当につめたかった。寒椿の花がやたらと赤く美しかった。それがまぶしくて、目が潤みました。Kさん本当にお疲れ様でした。病はどれほど苦しかったでしょうね。Kさん、安らかにお眠り下さい。お別れに、私の大好きな曲「岬めぐり」を送ります!