いくら思いを綴っても、心の邪念は消えてはくれない。それは、回り道をしないための、道しるべにすぎないだろう。それも、時間と共にうすれてゆくだろう。あの夕暮れの過ぎ去ってゆく時のように。静かに幾重にも、奏でる風の調べように。 そうだ！何も考えないまま、静かに瞑想に耽るのもいい！それは禅の心だ。何も考えず、ただ頭を空にする。それは簡単なようで、簡単ではない。今の自分には大変難しいのだ。どうしても雑念、邪推や疑念が心をよぎる。禅の中で心を空にすることが修行なのだ。なにも禅寺で座禅を組む必要はあるまい。色即是空 空即是色 空空寂々…。人は裸で生まれて、死ぬるときも身一つで昇天するのだ。欲を捨て邪念を捨てた時にこそ、周りの物音が聞こえるだろう。自分が誰であるかを、今から何を成すべきかを教えてくれるだろう。……。
なに？寝ちゃった！たわけものが！
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