東三河豊川水系の水資源を今回新城市富岡にある大原調整池を訪れました。狭隘な山間部から湧き出た水も下流に行くに従って大河となります。この水も放っておけば堤防は決壊し氾濫も起こします。しかし先人達の知恵と苦い経験から水を利水する方法を考え出したのです。
大原調整池のある新城市及びその周辺は、近くを流れる豊川や支流の宇利川が田畑よりも低い所を流れている為、昔から水を確保することが難しい地域であった。この調整池によって豊川用水の水量が多い時、大原ポンプ場で豊川用水路から取水・貯留する事で灌漑用水・上水道用水を安定して確保する事ができるようになった。 また、大原調整池は「五葉湖」と呼ばれるが、その由来はかつてこの近辺に有った「五葉城」にちなんでいる。
大原調整池から見るのどかな田園風景
高台に設けられた大原調整池から見る新城市の田園風景。写真中央には東名高速道路が通っていて右端にはサービスエリアも向こう側からは、ダムが良く見えるそうだ。
管理棟
管理棟では豊川からポンプにより揚水して池に蓄えている。
山間の扇状地である新城市の水田には多くの水は送水は出来ない。この高台に設けたダムが無かったら農作物の作付けは難しいに違いない。
堤頂部は管理道路である
約351mの管理道路がありダム表面が岩に覆われているのがよく分かる。対岸に管理棟が有る。
ダム湖:五葉湖の湖面
人造湖だが四季折々の風景を楽しませてくれる。
湖の片隅にある越流堤と流れ出る用水路
蓄えられた水は越流堰から用水路へと送られている。