2021.9.7
豊川水系宇連川 頭首工とは、河川の水を用水路に引き入れ取水口です。かんがい・上水道・工業用水を目的に建設され、1961年竣工。堤高26m、堤頂長66.2mの重力式コンクリート堰。水源は宇連ダムと大島ダムで、堰は3門ある。高低差が約21mの魚道が設置され、10mごとに魚が休憩できるプールを設けている。一帯は桜の名所で、新緑の時期も美しい。また、付近は凰来峡渓谷内にあり、湯谷・赤引温泉や凰来寺山にも近い観光地となっている。
大野頭首工:愛知県新城市大野 豊川水系宇連川 昭和36年完成 重力式コンクリート堰 ゲートフラップ付鋼製ローラーゲート×2門鋼製ローラーゲート×1門 堤高26メートル 堤頂長66メートル
水門ゲート近影 水門ゲート遠景
大雨による災害時には荒れ狂う宇連川(豊川の上流)も普段は静かでモネの画のようである。湖畔の鏡のような水面は風景を写している。本当に心を和ませるのだ。
堰の上流の河川湖 大野頭首工案内板
車の乗り入れは出来ませんが、徒歩の見学は大丈夫です。完成当時は、干魃で農作物の生産には水の確保は農家にとって死活問題であった。また日本の高度成長により工業用水は不可欠であった。 大野頭首工周辺は湯谷温泉や鳳来峡、仏法僧の鳳来寺山、阿寺七滝などの観光地がある。2018年6月、豊川用水の全面通水により約80キロメートル先の渥美半島や蒲郡まで自然流下で水を届けている。
分岐下3本の用水路 桜並木の用水路へ
上流からの水量を調整しながら送る 渥美半島の先端まで長い道のりだ。
近年台風やゲリラ洪水と言った集中豪雨が多発しています。水防法対策として国土交通省や愛知県は河川流域の洪水浸水の災害予想図を作成中です。田原市を流れる汐川流域のハザードマップを用意しました。
浸水害には河川が氾濫して街が水没する「外水氾濫」と、大雨の排水が間に合わなくて街が水没する「内水氾濫」があります。 大規模水害につながるのは河川洪水ですが、内水氾濫はゲリラ豪雨などの局地豪雨でも発生するため注意が必要です。 海がなければ津波は起こらず、崖がなければ崖崩れは起こりません。 しかし大雨による浸水害は、川がなくても発生します。 それは、浸水被害をもたらす原因に、河川の洪水による「外水氾濫(がいすいはんらん)」と、大雨の排水が追いつかなくて生じる「内水氾濫(ないすいはんらん)」の2種類があるためです。
最近ではかつて予想も出来なかった大雨による災害が多発しています。水害によるハザードマップは各市町村の長が指定した詳細な図面または国土交通省あるいは県が指定したマップで予測しています。数年前起きた広島県の土砂災害はこれらハザードマップの危険エリアで起こっていますので大変正確な情報だと言えます。青く色濃くなるほど浸水害の危険地域と予測されます。