寅さんと生きた時代

 昨日まで、汗ばむ陽気も今朝から寒くなってきた。この前の寒波程では無いにしても

風がしみる。往年の映画「フーテンの寅さん」夏冬関係なく同じ衣装で演じてました。

今なら、冬の港町で肩をすぼめたシーンを思い出します。

 きっと撮影もつらかったと思います。テキ屋の商売で気勢を張り上げバナナのたたき売りや、おもちゃなど売る。安旅館で一人熱燗を飲む。

 寅さんは、おもしろかったが笑いの中に涙を隠した下町の人情味あふれる人とのやりとりが有った。

 青年時代、盆暮れ正月には、必ず寅さんを見に行った。映画の本数を数える内に次第に見に行かなくなりました。

 笑いの中に自分を置いたからです。もう笑えなくなりました。

 当時は、高度成長のまっただ中です。世の中は景気の波に飲まれて行きます。下町の人情劇は忘れられて面影を残すものは、どんどん無くなっています。これからも、まだまだ変わってゆくでしょう。

 寅さんは、我々世代の英雄でした!

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何時までもありがとう!